大好きな、大好きな角田光代さんの小説。
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30ー40代女性の心の葛藤を描くのが上手い作家さん。
もうすぐ角田さんの誕生日ですね。(3/8)
主人公の佐織は平凡な主婦、夫の弟の妻であり、戦後の疎開先で一緒だった風美子とのやりとりや女同士のモヤモヤの言語化が、いちいち面白い。
何もハッピーエンドにならず、大した事件は起きないですが、リアルでまるで自分のことのように感じられるのも角田小説の醍醐味ですね。
読書レビューを見るのも面白い。
他の人がこの小説から何を読み取ったのか。
そう言う見方もあるのか。など、2度美味しい。
オンナの敵はオンナとよく言いますが、そのオンナには自分の娘も含まれることを忘れてはなりません。
ああ、そういえば私も母とそんなふうに接していたな。と何度も母を思い出しました。
今思えば仕方がないですが、母も母なりの葛藤があったのでしょう。
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逆に男性の感想も聞いてみたい。
女性作家の描く女性のこのどうでも良いような心のモヤモヤを男性はどのように解釈するのだろう。
もしオンナ心を知りたいのなら、角田光代小説を読むことをお勧めします!