私の大好きな天海祐希さん。
いくつか心に刺さった文を抜粋します。
背筋の伸びた芯のある女性に、
私もなりたい。
「あんた、いつも走ってたね。」
「あんた、一生懸命だったから。」
慣れない立場に立たされて途方に暮れていた小さな自分を、時々いとおしく思い返す。
宝塚への特別な憧憬や思い入れのなかった私は、入団した時も、「タカラジェンヌになれるんだ」といった喜びよりも、「宝塚に入社した」と言う気持ちの方が強かった。
入団は、私の中では、就職だった。
定期的に舞台に立てることを保証されているが、作品や役は自分で選べない。それが宝塚。
舞台に立つ限りにおいて、
嫌だとかやる気がないと言うマイナスの感情がなにものも生み出さないことを、私は体験的に知っている。
海の真ん中で、泳げない子供がボートから海に投げ込まれた時、誰も泳ぎ方を教えている余裕などないだろう。
ただ、その子が手足をばたつかせてでも何とか沈まないように見守るしかない。
「こんなにギャグのセンスが良い女優を僕は他に知らない。
ギャグとは、物の見方のことである。
その人なりの目線で、ものを見たときの解釈がギャグなのだ。」秋本康