かまさかさんです!
住宅建築関連の図書が続きますが。。。
(興味のない方すみません。さらっとのぞいていって下さい。)
【読書176冊目:『伊礼智の「小さな家」70レシピ』(伊礼智)】と素敵なサムシング
【読書目的・理由】
「小さな家」。
私は普段、おもに賃貸住宅の設計を担当しているので、直接的に戸建住宅の設計をすることはないのですが、興味があったので手に取りました。
【学び・読書メモ】
■小さな家。
大きさをコンパクトにして、そのかわり丁寧につくりこみ坪単価を上げる。
→小さくして、質を上げるという考え方。
■オートクチュール(一品生産)とプレタポルテ(規格工業化住宅)
両方を経験する。
設計経験を積んで自分の価値観を明確にし「自分の作風」をつくっていく。
■どんなにお金が無くても建具の金物はケチらないように。(建築家 吉村順三)
安物のベニヤを使っても、人が毎日触るドアノブにはちゃんとしたものを使う。
手触り感や機能(FUNCTION)を大切にする。
■日本の住風景をだめにしているものはバルコニー(説)
たくさんの布団と洗濯物が干され、それが建物の顔(ファサード)になってしまっている。
■カワイイ家
「風呂敷に包んで持って帰りたい。」と思わせる家。
把握しやすい、理解しやすい家。
日本独特の美意識。
【自分への落とし込み】
タイトルのように、「小さな家」の設計に関してまとめられた本です。
世間一般では、何坪?何畳?間取りは?大きさは?で家の価値が決められがちです。
しかし、間取りを良く見ると8畳もある部屋なのにいびつな形をしていて家具が置けなかったり、畳数だけで判断するのは賢明とは言えません。
特に賃貸住宅はそうです。
家賃は間取りやそれに付随する収納の大きさで変わってきます。
今一度、ただ大きいだけではなく、コンパクトにまとめる設計も見直されるべきだと思います。
その中で、自分のルールを付けていく。
たとえば、
■共働きの家庭が増えているからキッチンにはパントリーを必ずつける。
■部屋には飾りが出来るような造作を初期提案する。
などです。
照明と家具を一体として考えるという記述も興味深かったです。
家具を少し浮かせて照明の重心を下に置く。
すると落ち着いた空間にまとめることが出来る。
ぼんやりとしたイメージを言葉に変換して、さらには設計に落とし込んでいく。
それが「カワイイ」になり、「住まう人の愛着心」へ変わってゆくのです。
では、また!